ことばへのこだわり
「ことば」が好きだ。
話すこと、書くこと…地球上で人間だけにあたえられた能力のひとつ。
ことばだけがコミュニケーションの手段ではないけれど、
それを習得することにより、「思い」がより正確に伝わる。
子どもの頃、いつも気になっていたことがある。
「宇宙戦艦ヤマト」で、古代進ら地球人とデスラー総統ら宇宙人は何語でしゃべっているのだろうと。通訳も介さず、いきなり会話をしている。
日本人はいちばん耳慣れた外国語である英語でさえ、通訳を介さないときちんと会話できない人が多いのに、宇宙人とはしゃべれるのかっ!と。
もっと現実的に、遣唐使は中国語をカンペキにマスターしていないと選ばれなかったのだろうか、とか
黒船がやってきた時、江戸幕府のなかのいったいどれ位の人が英語をしゃべれたのだろうか、とか。
気になってしょうがないたちである。
同じことを悩んでいる作家がいた。向田邦子。
語学に長けていない彼女はいつも、外国に単身乗り込んだりする人を尊敬していると書いていた。
きっと、彼女も私も、人とのコミュニケーションの手段を「ことば」に頼りすぎているからなのだと思う。
ことばにこだわる私は、まず英語にこだわった。
幼稚園か小学校1年の頃、祖母がお土産に買ってきてくれた絵本がきっかけだった。
その本はジャンルごとに物の絵、日本語、英語(ルビつき)が書いてある、
いわゆる「英語絵じてん」のようなものだった。
これをボロボロになるまで愛読して、単語ひとつひとつを覚えた。
いちばん最初に覚えたのは忘れもしない、「ambulance(きゅうきゅうしゃ)」。
これをきっかけに、小学1年の冬、近所のお母さんが始めた英語教室「ラボパーティ」に入会する。ここから得たものは多すぎて、また次回に書くことにする。
英語には結局こだわりつづけ、大学でも英文学科を選んだ。
卒論は「日本語の中の英語~外来語が英語学習に与える影響」。
とりあげたテーマが珍しかったのか、ゼミの担当助教授が学科内の「英文学論集」掲載に推薦してくれた。初めて、自分の書いた文章が評価された記念すべき論文。←ちょっと自慢?
でも、全然流暢にはしゃべれない…知識だけの人間。
英語だけでなく、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語…ヨーロッパの言語は
出どころ(=ラテン語)が同じものが多く、とても似ている。
文法はそれぞれチンプンカンプンだが、単語そのものを覚えるのが好き。
イタリア語なんか、イタリアンレストランのメニューからかなり覚えられる。
ポモドーロ(トマト)、ロッソ(赤)、ビアンコ(白)、ヴェルディ(緑)…
最近はご多分に漏れず、韓国語がマイブーム。
実は30年近く前、前述の「ラボパーティ」で韓国語に触れたことがある。
韓国の子どもが歌う歌などをいくつか教わり、「アプロ」という歌は今でもソラで歌える。
「サランヘ」というフォークソングも。
その時は意味も何もさっぱりわからずに丸暗記していたが
最近勉強し始めて、これらの歌に出てくる単語がわかってきた。すごい!
何より、30年後でも歌えることがすごいけど…
♪サランヘ~ タンシヌル チョンマルロ サランヘ~
韓国ドラマにしょっちゅう出てくる単語ばっかりやん、と感動。
韓国語で「ひとつ、ふたつ、みっつ…」は、「ハナ、ドゥル、セッ」というが
日本語でも「ハナから信用してない」などと言うときのハナは、
もしやここから来ているのでは…と思う。
言語習得は一日にしてならず。
私のモットーだ。
赤ちゃんが初めてことばを発してから、ちゃんとした日本語でコミュニケーションできるまで
5年はかかる。5年でも流暢とはいえない。
毎日毎日、日本語に触れていてもこれなのだから、
外国語がすぐにしゃべれるようになるわけがない。
しゃべれるようになるだけが言語習得の目的ではない。
私はその言語のむこうに見える、その国の文化や習慣を知るほうにこそ興味がある。
なんか、最初に言ってることと最後に言ってることが正反対になっちゃったf(^^;
要は、母国語をマスターすることはコミュニケーションの手段として不可欠だけど
外国語をマスターすることの意味は、それだけではないのだぁ~ということが
言いたい!
次は関西弁の発音へのこだわり、について!(つづく)
話すこと、書くこと…地球上で人間だけにあたえられた能力のひとつ。
ことばだけがコミュニケーションの手段ではないけれど、
それを習得することにより、「思い」がより正確に伝わる。
子どもの頃、いつも気になっていたことがある。
「宇宙戦艦ヤマト」で、古代進ら地球人とデスラー総統ら宇宙人は何語でしゃべっているのだろうと。通訳も介さず、いきなり会話をしている。
日本人はいちばん耳慣れた外国語である英語でさえ、通訳を介さないときちんと会話できない人が多いのに、宇宙人とはしゃべれるのかっ!と。
もっと現実的に、遣唐使は中国語をカンペキにマスターしていないと選ばれなかったのだろうか、とか
黒船がやってきた時、江戸幕府のなかのいったいどれ位の人が英語をしゃべれたのだろうか、とか。
気になってしょうがないたちである。
同じことを悩んでいる作家がいた。向田邦子。
語学に長けていない彼女はいつも、外国に単身乗り込んだりする人を尊敬していると書いていた。
きっと、彼女も私も、人とのコミュニケーションの手段を「ことば」に頼りすぎているからなのだと思う。
ことばにこだわる私は、まず英語にこだわった。
幼稚園か小学校1年の頃、祖母がお土産に買ってきてくれた絵本がきっかけだった。
その本はジャンルごとに物の絵、日本語、英語(ルビつき)が書いてある、
いわゆる「英語絵じてん」のようなものだった。
これをボロボロになるまで愛読して、単語ひとつひとつを覚えた。
いちばん最初に覚えたのは忘れもしない、「ambulance(きゅうきゅうしゃ)」。
これをきっかけに、小学1年の冬、近所のお母さんが始めた英語教室「ラボパーティ」に入会する。ここから得たものは多すぎて、また次回に書くことにする。
英語には結局こだわりつづけ、大学でも英文学科を選んだ。
卒論は「日本語の中の英語~外来語が英語学習に与える影響」。
とりあげたテーマが珍しかったのか、ゼミの担当助教授が学科内の「英文学論集」掲載に推薦してくれた。初めて、自分の書いた文章が評価された記念すべき論文。←ちょっと自慢?
でも、全然流暢にはしゃべれない…知識だけの人間。
英語だけでなく、フランス語、イタリア語、スペイン語、ドイツ語…ヨーロッパの言語は
出どころ(=ラテン語)が同じものが多く、とても似ている。
文法はそれぞれチンプンカンプンだが、単語そのものを覚えるのが好き。
イタリア語なんか、イタリアンレストランのメニューからかなり覚えられる。
ポモドーロ(トマト)、ロッソ(赤)、ビアンコ(白)、ヴェルディ(緑)…
最近はご多分に漏れず、韓国語がマイブーム。
実は30年近く前、前述の「ラボパーティ」で韓国語に触れたことがある。
韓国の子どもが歌う歌などをいくつか教わり、「アプロ」という歌は今でもソラで歌える。
「サランヘ」というフォークソングも。
その時は意味も何もさっぱりわからずに丸暗記していたが
最近勉強し始めて、これらの歌に出てくる単語がわかってきた。すごい!
何より、30年後でも歌えることがすごいけど…
♪サランヘ~ タンシヌル チョンマルロ サランヘ~
韓国ドラマにしょっちゅう出てくる単語ばっかりやん、と感動。
韓国語で「ひとつ、ふたつ、みっつ…」は、「ハナ、ドゥル、セッ」というが
日本語でも「ハナから信用してない」などと言うときのハナは、
もしやここから来ているのでは…と思う。
言語習得は一日にしてならず。
私のモットーだ。
赤ちゃんが初めてことばを発してから、ちゃんとした日本語でコミュニケーションできるまで
5年はかかる。5年でも流暢とはいえない。
毎日毎日、日本語に触れていてもこれなのだから、
外国語がすぐにしゃべれるようになるわけがない。
しゃべれるようになるだけが言語習得の目的ではない。
私はその言語のむこうに見える、その国の文化や習慣を知るほうにこそ興味がある。
なんか、最初に言ってることと最後に言ってることが正反対になっちゃったf(^^;
要は、母国語をマスターすることはコミュニケーションの手段として不可欠だけど
外国語をマスターすることの意味は、それだけではないのだぁ~ということが
言いたい!
次は関西弁の発音へのこだわり、について!(つづく)
by mayukw
| 2005-03-22 16:51
| ことば
vocal&pianoユニットMère(メール)のピアノ弾き。 私のお気に入りをちょこちょこと書き綴る日記です。
by mayukw
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