大奥〜永遠
作品名大奥〜永遠 |
監督名金子文紀 |
評価(星3つ) |
正月明け一番に観ました。
映画に対する期待度は→このとおり。
原作コミックを読んだときに、テレビ版で描かれた家光の時代よりも
綱吉の時代のほうは人間関係が濃厚で
これは映画でないと無理やろなーと思っていました。
ところが意外とあっさり描かれていて 物足りなかったというのが☆3つの理由。
<あらすじ>
美しい容姿と才覚を持つ5代将軍・徳川綱吉(菅野美穂)による巧みな統治手腕によって、これまでにない栄華を誇る徳川幕府。だが、綱吉が一人娘を亡くして跡継ぎ作りに専念するようになったのを機に、大奥では正室と側室の派閥争いが表面化し、男衆の策略、陰謀が繰り広げられようとしていた。そんな中、貧しい公家の出身ながらも並外れた才気を認められ、右衛門佐(堺雅人)という男が大奥入りを果たす。権力闘争をくぐり抜け、綱吉の信頼をも獲得し、徐々に力を手にして大奥総取締となる右衛門佐だったが……。
以下、テレビドラマ版感想も含めたネタバレ感想です。
10月から始まったテレビドラマについて、初回を観た感想は
「言うことなし!」でした。→こちら
でも第3話の終わりがクライマックスだったかなー
有功が家光の閉ざされた心の扉をこじ開けたところ。
そのあとは 元々のストーリーがそうだから仕方ないんだけど
二人の愛は 家光の人間的成長とともに悲しい方向へと行ってしまうので
ドラマ的な盛り上がりは失速してしまいました。
あいだに挟まれた、もう1組の夫婦の物語(稲葉正勝の話)は原作以上に膨らませて描かれていたけど
こないに丁寧に描く必要ある?というくらい蛇足っぽかった。
それはきっと、妻役を演じた女優さんのせいだと思う…あまりに稚拙な感じで。
若過ぎ?40そこそこの女優さんにするべきだったと思います。
それに比べて、堂々たる演技をしていたのは家光役の多部ちゃん。
冒頭のやんちゃ姫が 最後は迫力の女将軍に化けてました。
上半身裸(背中からのショット)も辞さず、数度の出産シーンもあり カラダ張ってました!
ここまで頑張ってんねんから 愛する有功と添い遂げさせてあげたかったなぁ。
最後の盛り上がりは 有功が床入りを拒否するシーンで、堺さん熱演でした。
ドラマの感想はここまでとして。
映画が私にとって いまひとつだったのは
濃厚な原作をそのまま映像として見せてくれるだろうと期待していたからだと思います。
主演は菅野美穂だし…彼女、やるときゃやるし…(「さくらん」はスゴかった)
別にエロを求めてるわけじゃないけど(ちょっとは求めてる…笑)
綱吉の「将軍であることの空しさ」を描くには それくらいの濃厚さが必要で
それがあってこそ、最後の最後までプラトニックだった右衛門佐への恋慕が際立つのではないかと。
「将軍とは 岡場所で体を売る男たちより卑しい存在のことだっ」と嘆く、
この綱吉の生き様がテーマなのにね。
なんだか あとでテレビでやります、というのを前提で作ったかのような
R指定なし程度のあっさり感(笑)
アイドル俳優のラブシーンみたいだった。
せっかく映画やねんから もっと思い切ろうやー
映画第1作のニノの冒頭シーンのほうが よっぽど…もごもご。
よくあのシーンをTVでカットしなかったもんだと感心したのに
どろどろ感を見事に出していたのは 桂昌院の西田敏行。
同行者は「この映画、西田敏行が全部持ってったなー」と言ってました。ほんまに。
尾野真千子もよかった。
でも彼女には映画には描かれなかった綱吉の晩年、
彼女が演じる柳沢吉保が綱吉への愛憎を募らせて
ついには絞め殺してしまう…という狂気のシーンを演じてほしかったと思います。
もう二人とも すごいおばあさんなんだけど。
これはもう、想定通り。
でももうちょっと冷酷でもよかったんちゃうの?とは思う…。
そしたら一番ええとこの「好きやっ」が活きたのになぁ!
これは綱吉にエロが足りなかったのと同じ理由です(笑)
by mayukw
| 2013-01-26 00:26
vocal&pianoユニットMère(メール)のピアノ弾き。 私のお気に入りをちょこちょこと書き綴る日記です。
by mayukw
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