絶品!ALWAYS 三丁目の夕日
どうしても観たくて、近くの劇場が今週いっぱいなので滑り込みで行ってきました。
昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子がやってきた。小さな町工場にがっかりした六子を、一家のやんちゃ坊主・一平は、「もうすぐテレビがくる」と慰める。鈴木オートの向かいで駄菓子屋をする茶川は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々。ある日茶川は、淡い思いを抱く飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、身寄りのない少年、淳之介を預かることに。goo 映画より抜粋
ネットの口コミで評価が上がっていった作品、どんなんだと思いますか?
私は昭和30年代を知りません。
アスファルトでない道、足がはえてるテレビ、羽根の色が本体と同じ色の扇風機、おばあちゃんちにあった 横にハンドルがついている洗濯機…
40年代にも少しだけ その残り香がありました。
知らないはずなのに 湧き上がる郷愁は そのせいだろうか。
画面を見るだけで 目頭が熱くなる感覚、わかりますか?
私でこれだから、30年代を体感している人はさぞ…と思うわけです。
2年前、NHKの朝ドラに「てるてる家族」というのがありました。
舞台が私の生まれ育った町だったので、毎日大笑いしながら見ていました。
このドラマは大阪の庶民の町の昭和20~30年代を忠実に再現したセットを作っていました。
でもやはりテレビだからか、どこかチャチい。
「三丁目の夕日」は 今でもこんなとこあるの?と思わせるくらい巧妙にできていましたね。
驚いたことに↑の大通りはCG合成なんだそうです。
山崎 貴監督はVFX(デジタル処理やCGなどをデジカメや編集ソフトなどで処理する作業)を使った作品で名が通っている監督だとか。
でも 車、走ってたよ…子どもたち、道路を横切ってたよ…どうなってんの?
監督は昭和39年生まれで スタッフもほとんどその時代を知らない世代なんだって。
物語は 劇的なことは何もなく、その時代を生きた庶民の暮らしを
四季の移り変わりを感じさせながら 丁寧に描いていました。
印象的なシーンがあります。
氷屋さんが配達してくれる氷を入れておく冷蔵庫、あれは初めて見たなぁ。
氷が切れて、せっかくもらったシュークリームを痛ませてしまったあと
電気冷蔵庫がやってきます。
その後、捨てられた旧冷蔵庫を見て淋しい顔をする氷屋さん。
こうやって さびれていったお仕事って いっぱいあるんだろうなぁ。
「なっと なっと なっとぉ~」と 売り歩く納豆売りの少年。
子どもが行商してるなんて!
それに みんなうす汚い…お風呂、毎日入ってなかったんだろうなぁ。
「こんなんやってんなぁ…今は なんて恵まれてるんやろ…」と思うことしきり。
テレビを買った家は お披露目して、ご祝儀包んでお祝いしてましたね~(笑)
隣近所が みんな仲良しだったのね。
家は開けっ放しだし、鍵かけないで平気で出て行くし…
物騒な輩が多くて、子どもがロクロク外で遊べない今のご時勢とえらい違い。
キャストが満点です。好きな役者ばかり。
吉岡秀隆…子役で売れた人は大成しないというけれど、彼ほどすんなり受け入れられる大人の役者になった人ってめずらしいよね。
でも私は今でも彼を「純くん」と呼んでしまう。
1970年8月12日生まれだった!ビョンホンの1ヵ月後やん~もうちょっと若いのかと思ってた。
だらしな~い、のほほ~んとした、大きいことばっかり言うけど実際は…
という男をやらせたら天下一品ですね。
これは 「純くん」の上京時代(「北の国から'87 初恋」あたり)の演技が
吉岡くんの真骨頂と思っているからかな。
堤真一…よう 働いてます(笑)!今年、何本映画に出たんだろ?
この人は作品ごとに色の変わる役者です。
今回はTHAT'S 昭和の親父を まんま 演じてました。笑えたわぁ。
吉岡くん演じる売れない小説家と好対照の「学はないけど 裸一貫、ここまで来た」男。
取っ組み合いの最中の「戦争も行ってないくせに!」という台詞に
当時の男の人のステイタス というか、ど根性というか…表れていましたね。
薬師丸ひろ子…あなたの映画を10代のときから好んで観てました。
「Wの悲劇」が、私がいままでに劇場で観た邦画のナンバー1でしたが
「三丁目の夕日」はついにそれに取って代わろうとしています。
あなたの演じる「日本のお母さん」…セーラー服に機関銃を持っていた少女がこんな演技をするようになるとは、です。
小雪…うまなったなぁ~この一言に尽きます。
「ラスト・サムライ」はなんやったんや…(笑)
元ストリッパーのひろみ…昔のフウゾク嬢は いろいろと事情があったのねぇ…
今の時代、父親の入院費を稼ぐために踊り子になるコなんか いるんやろか。
子役の男の子ふたりが またいいんですわ…
吉岡くんが引き取ることになる「淳之介」は 須賀健太くんという賢そうな子。
堤 真一の息子役の「一平」は 小清水一揮くんというカワイイ子。
4年生の役柄なんですが、当時は素朴でかわいかったんだなぁ…
サンタを本気で信じてます(笑)
泣くだろうなぁ…と思ってましたが、最初から最後まで泣き通し。
それも 毎エピソードごとに号泣(笑)。
「私の頭の中の消しゴム」も泣きましたが、これとは質が違う涙です。
消しゴムは泣いて当然、のシチュエーション。
三丁目は何でもないとこで涙が出るんです。
そして なんといっても親子の情に泣かされる。
今年、韓国映画に開眼して たくさん観てきましたが
やっぱり 私は日本人だなぁと 感じさせられた作品でした。
たぶんこれが今年最後の映画鑑賞になるでしょうが
最後の最後に 最高のプレゼントをもらった気分です。
邦画も捨てたもんじゃない…
来年も もっといろいろ観てみようと心に誓い、ひとりで映画館をあとにしました。
ALWAYS 三丁目の夕日 公式サイト
昭和33年の東京。短気だが情の厚い則文が営む鈴木オートに、集団就職で六子がやってきた。小さな町工場にがっかりした六子を、一家のやんちゃ坊主・一平は、「もうすぐテレビがくる」と慰める。鈴木オートの向かいで駄菓子屋をする茶川は、芥川賞の選考に残った経験がありながら、今は少年誌に冒険小説を投稿する日々。ある日茶川は、淡い思いを抱く飲み屋のおかみ、ヒロミに頼まれ、身寄りのない少年、淳之介を預かることに。goo 映画より抜粋
ネットの口コミで評価が上がっていった作品、どんなんだと思いますか?
私は昭和30年代を知りません。
アスファルトでない道、足がはえてるテレビ、羽根の色が本体と同じ色の扇風機、おばあちゃんちにあった 横にハンドルがついている洗濯機…
40年代にも少しだけ その残り香がありました。
知らないはずなのに 湧き上がる郷愁は そのせいだろうか。
画面を見るだけで 目頭が熱くなる感覚、わかりますか?
私でこれだから、30年代を体感している人はさぞ…と思うわけです。
2年前、NHKの朝ドラに「てるてる家族」というのがありました。
舞台が私の生まれ育った町だったので、毎日大笑いしながら見ていました。
このドラマは大阪の庶民の町の昭和20~30年代を忠実に再現したセットを作っていました。
でもやはりテレビだからか、どこかチャチい。
「三丁目の夕日」は 今でもこんなとこあるの?と思わせるくらい巧妙にできていましたね。
驚いたことに↑の大通りはCG合成なんだそうです。
山崎 貴監督はVFX(デジタル処理やCGなどをデジカメや編集ソフトなどで処理する作業)を使った作品で名が通っている監督だとか。
でも 車、走ってたよ…子どもたち、道路を横切ってたよ…どうなってんの?
監督は昭和39年生まれで スタッフもほとんどその時代を知らない世代なんだって。
物語は 劇的なことは何もなく、その時代を生きた庶民の暮らしを
四季の移り変わりを感じさせながら 丁寧に描いていました。
印象的なシーンがあります。
氷屋さんが配達してくれる氷を入れておく冷蔵庫、あれは初めて見たなぁ。
氷が切れて、せっかくもらったシュークリームを痛ませてしまったあと
電気冷蔵庫がやってきます。
その後、捨てられた旧冷蔵庫を見て淋しい顔をする氷屋さん。
こうやって さびれていったお仕事って いっぱいあるんだろうなぁ。
「なっと なっと なっとぉ~」と 売り歩く納豆売りの少年。
子どもが行商してるなんて!
それに みんなうす汚い…お風呂、毎日入ってなかったんだろうなぁ。
「こんなんやってんなぁ…今は なんて恵まれてるんやろ…」と思うことしきり。
テレビを買った家は お披露目して、ご祝儀包んでお祝いしてましたね~(笑)
隣近所が みんな仲良しだったのね。
家は開けっ放しだし、鍵かけないで平気で出て行くし…
物騒な輩が多くて、子どもがロクロク外で遊べない今のご時勢とえらい違い。
キャストが満点です。好きな役者ばかり。
吉岡秀隆…子役で売れた人は大成しないというけれど、彼ほどすんなり受け入れられる大人の役者になった人ってめずらしいよね。
でも私は今でも彼を「純くん」と呼んでしまう。
1970年8月12日生まれだった!ビョンホンの1ヵ月後やん~もうちょっと若いのかと思ってた。
だらしな~い、のほほ~んとした、大きいことばっかり言うけど実際は…
という男をやらせたら天下一品ですね。
これは 「純くん」の上京時代(「北の国から'87 初恋」あたり)の演技が
吉岡くんの真骨頂と思っているからかな。
堤真一…よう 働いてます(笑)!今年、何本映画に出たんだろ?
この人は作品ごとに色の変わる役者です。
今回はTHAT'S 昭和の親父を まんま 演じてました。笑えたわぁ。
吉岡くん演じる売れない小説家と好対照の「学はないけど 裸一貫、ここまで来た」男。
取っ組み合いの最中の「戦争も行ってないくせに!」という台詞に
当時の男の人のステイタス というか、ど根性というか…表れていましたね。
薬師丸ひろ子…あなたの映画を10代のときから好んで観てました。
「Wの悲劇」が、私がいままでに劇場で観た邦画のナンバー1でしたが
「三丁目の夕日」はついにそれに取って代わろうとしています。
あなたの演じる「日本のお母さん」…セーラー服に機関銃を持っていた少女がこんな演技をするようになるとは、です。
小雪…うまなったなぁ~この一言に尽きます。
「ラスト・サムライ」はなんやったんや…(笑)
元ストリッパーのひろみ…昔のフウゾク嬢は いろいろと事情があったのねぇ…
今の時代、父親の入院費を稼ぐために踊り子になるコなんか いるんやろか。
子役の男の子ふたりが またいいんですわ…
吉岡くんが引き取ることになる「淳之介」は 須賀健太くんという賢そうな子。
堤 真一の息子役の「一平」は 小清水一揮くんというカワイイ子。
4年生の役柄なんですが、当時は素朴でかわいかったんだなぁ…
サンタを本気で信じてます(笑)
泣くだろうなぁ…と思ってましたが、最初から最後まで泣き通し。
それも 毎エピソードごとに号泣(笑)。
「私の頭の中の消しゴム」も泣きましたが、これとは質が違う涙です。
消しゴムは泣いて当然、のシチュエーション。
三丁目は何でもないとこで涙が出るんです。
そして なんといっても親子の情に泣かされる。
今年、韓国映画に開眼して たくさん観てきましたが
やっぱり 私は日本人だなぁと 感じさせられた作品でした。
たぶんこれが今年最後の映画鑑賞になるでしょうが
最後の最後に 最高のプレゼントをもらった気分です。
邦画も捨てたもんじゃない…
来年も もっといろいろ観てみようと心に誓い、ひとりで映画館をあとにしました。
ALWAYS 三丁目の夕日 公式サイト
by mayukw
| 2005-12-14 18:48
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