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タルコマン インセン 鑑賞記(追記あり)

「開かずの間」を 自ら設けて1週間。
その間、我がブログながら コメント欄を見られず、「鶴の恩返し」よひょう 状態。
よそのお宅に行っても 見てきた方のコメントだらけで 寄り付けず、
ひとり 取り残された気持ちで いっぱいだった。

子ども達が実家に泊まりに行った最終日の日曜日、やっと夫が休みを取った。
去年から、ふたりになった時は とりあえず映画に行くことにしている。
もともと映画好きの夫は ときどき ひとりで レイトショーに行ったり、
私は 友人と レディースデーに出かける。
夫婦で観たい映画…というのは なかなか一致しないもの。
今回は 何が何でも?夫に「甘い人生」を観てもらい、いち男性の感想を聞いてみたかった。
イ・ビョンホンに嵌めるきっかけを作った彼に、責任とってもらおやないか。(勝手な言い分)

「映画の日」の1日、近所のショッピングセンターにあるシネコンの券売所は大行列。
そのほとんどが 小学生を連れたファミリーなので、
「名探偵コナン」「クレヨン しんちゃん」は 次の次の回まで 満席になっていく。
こんなんのために 約20分並ばされた。

実は、まだ うちのブログのみなさんの感想コメントも
よその管理人さんの感想も なにも読んでいません。
読んでから 書こうかとも思ったけれど、まずは 人に左右されない、
率直な 私の意見を書いたほうがいいかなと
あとから 拝見することにします。
私のブログを覗いてくださる皆さまは ほとんどの方が鑑賞済みと 思いますが
念のため ネタばれを意識して、↓に隠します。

追記
みなさまのコメント、いつもお邪魔しているブログの管理人さんの感想や そこでのコメント…
いろいろ 読ませていただきました。
映画評論家顔負けの感想、深読み…素晴らしすぎて 私の↓の陳腐な感想など、
読むに値しないと思いました。
せっかくの みなさまの 「甘い人生」に対する想い、何かのカタチにしておきたいな…と
思っております。
ほんま、みんな、ブログ開設したら~?!
もったいないよ~その洞察力!その文才!

甘い人生 DVD



ラストシーンから 館内が明るくなるまで、私は 涙を止められなかった。
正直、この手の映画で泣いたのは初めて。
皆が号泣するという 「美しき日々」も 泣いたのは 数回。
けして 涙もろいほうではないはず。
でも、館内で ハンカチを目にあてていたのは たぶん 私だけ?

何に泣けたのか…
ソヌの不器用さ だろうか。

前半にも じわっときたシーンがあった。
浮気現場を押さえられたヒスが 「忘れられないわ」とソヌを睨みつけるところ。
なんで?ヒスに思い入れなんかないのに。
シン・ミナのあの表情だけで 泣きそうになった。

全体としては 「オシャレな映画」という感じがした。
冒頭、揺れている柳をクローズアップし、
「揺れているのは風でもなければ、木の枝でもない。お前の 心 だ。」と言わせたり、
ソヌがBitter-Sweetなチョコレートケーキを食べているのは
何かが狂い始める前触れだと予感させたり、
Bar の名前が「La Dolce Vita(甘い生活)」…フェリーニの映画を知っていたら
ピンとくるが、わからない人はわからないところ。
エンドロールが始まるやいなや、すぐ席を立つ人がいるが、もったいないことしてる。
ソヌが ソファ横のライトスタンドを つけたり消したりするたびに
暗闇→顔→暗闇→時計というような カメラワーク。

ボスとペク社長が なぜ手を組むことになったのか
というあたりは ちょっと疑問符?だが、もう一度観るとわかるかも。

筋に なんの ひねりもないのは確か。
ソヌが あんなことやらかした瞬間から 最期がどうなるか 見当はつく。
そしたら、最期まで どんな行動に出るのか見届けるしかない。

なんでも 暴力で片付けようとする ヤクザの世界。
女の私には いつも理解できない。
でも 映画を観ながら ふと 思った。
男の子は 3歳くらいからすでに 「タタカイ」が好きだ。
誰も教えないのに、仮面ライダーなんとか やら なんとかレンジャーに夢中になる。
30分足らずの放送の中で、彼らが注目するのは
変身してから闘っているシーンだけらしい。
女なら まず 言葉で闘おうとするが、男は 本能的に手が出るものなのだろうか。
だから、この映画の不条理な暴力に ?を出しても 始まらない。
男たちって そういうものなのだ。女にはわからん。

凄惨なリンチシーンなど目を覆いたくなるシーンは 山ほどあれど、
ラストのあの切ないソヌの表情を見るためになら、我慢できる。
なんで…なんで…女ひとりのために ここまでして…
ソヌさん、あなたは本当に、恋に不器用な男の子のようでした。

つけたし
死ぬ寸前にソヌが思い出す、ヒスのチェロ演奏シーン。
笑い顔のソヌは あの 原田泰造だった。←こんな時に言うな!
でもきっと、彼は ここ何年も微笑を浮かべることさえなかったんだろうな…
また ほろり。

私は ここに来てくださっている映画好きの方々に比べると
本当に 数を見ていないから、映画の見方も甘いかもしれない。
この映画も はっきりいって、イ・ビョンホンが出ていなかったら
絶対に行かないジャンル。
でも、そんな 一般的な女性客を「こんな映画もいいな」と思わせたのなら
キム・ジウン監督がイ・ビョンホンを起用したことは 大成功だったと言えるのでは。
せっかく いい映画でも、主役に魅力がなければ、お金を払って観ようとは思わないもの。
そういうところが、 タダで観られるテレビドラマと一線を画すところなのかな。

みなさん ご期待の 我が夫の感想。
映画が終わってすぐは「いいんちゃう…でも、こんなん、もう1回観るの?」
こんなん、というのは「こんな重い映画」という意味。
私が こういうの嫌いなのをよく知っているから。

そのほかの感想。
●一番悪いのは 社長やな。たかが女のことで あそこまで するか?
●オールインの少年役の子は 最初からいたか?(気づかなかったらしい)
●筋は「オールドボーイ」の方が面白かったが、あっちは後味悪い。
●イ・ビョンホンは 上手かった。けして「大根」ではない。
●韓国映画は この手の映画に ああいう音楽をつけるのが流行っているのか。
(オールドボーイもそんな感じだったらしい)

決定打!
「イ・ビョンホンのために 作りました!っていう 映画やな」

ほらね~監督!
あなたの キャスティングは 間違いではなかったのよ。
これで いいのだ。

以上。来週は 前売り券で観に行きます。
写真展で壁からはがして 盗もうと思ったパネルの トレカが もらえる♪

みなさんのコメント 読みたいけど…もう寝ます。ごめんね。
by mayukw | 2005-05-02 02:05 | ドラマ・映画


vocal&pianoユニットMère(メール)のピアノ弾き。 私のお気に入りをちょこちょこと書き綴る日記です。


by mayukw

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