花様年華 ~In the Mood for Love~
『ブエノスアイレス』に続くウォン・カーウァイの最新作(※注)。同監督の作品としては異例の登場人物の少なさで、ある一組の男女のままならぬ感情の揺れ動きにしっかり寄り添ったオーソドックスな演出を見せている。1962年、香港。それぞれの妻と夫に浮気をされていたことを知った隣同士の男と女が、不倫に陥ることを拒否しながら絆を深め、そして別れていく。※注 2000年当時
本作の演技でカンヌ映画祭で主演男優賞に輝いたトニー・レオンが、“一線”を乗り越えられない男のもろさと悲哀を体現して絶品。また、レオン同様カーウァイ映画のスタイルを知り尽くしたマギー・チャンが、かたくなさと無防備さとの間を揺れ動き、恋する者特有の感情の機微を精妙に見せきっている。 goo 映画より
トニー・レオン 主演ということと、なにやらオシャレなポスターを目にして
この映画を観てみたいな…と思いました。
キムタクの出演で日本でも話題になった香港映画「2046」。
これがウォン・カーウァイ監督の2006年現在の最新作です。
ウォン・カーウァイ監督の作品は カンヌなどヨーロッパの映画祭の常連で
高い評価を受けていますが、香港の人々には??な作品が多いそうです。
それって 日本では評価の分かれる北野 武監督作品と似ている…?
私にとって「ブエノスアイレス」に続いて、2作目のカーウァイ作品。
う~ん…たしかに わけわかめ?
DVD
まずは 香港の1960年代の住宅事情に?マーク。
今でもそうなのかな…?
主人公ふたりの間借りした部屋が隣同士、という設定なのですが
なんだか 昔なつかし 学生街の「下宿屋さん」のよう。
借りるときも「お隣は息子が出て行ったから一部屋空いてるわよ」なんて言ってる。
なになに?アパートを借りている家族の部屋、そのなかの一部屋が空いてるってこと?
台所はひとつ、そこに専従のおばちゃん(食堂のおばちゃん風)がいる。
大家さんの女性は 談話室みたいなところで 夜通し麻雀をしている…
帰宅・在宅 一切 お見通し。
出張の多いダンナがしょっちゅう不在にしていることを
大家に「夫婦は一緒にいないとダメよ」なんて諭されたりしている。
中国の大家族形式を 間貸ししている他人にも強要するんだろうか…?
そんな、プライベート微小な住宅で 隣同士の男女が不倫におちそでおちない…
ギリギリラインを最後まで保つ、
ハリウッド映画を見慣れた人間には「な~んや!いかへんのかいな!」という
ちと消化不良(笑)な映画なんです。
それでも 主演ふたりの「葛藤」演技に 吸い込まれるように観た2時間弱。←こんなきわどいシーンあったかな…と思いつつ きれいだからペタン。
マギー・チャンのチャイナドレス姿が どれをとってもキレイ。当時の香港キャリアウーマンは 毎日チャイナドレス(といっても サテンのキラキラではなく、機能的な生地にデザインのもの)を着て仕事してたのね。
トニー・レオンのダークスーツに細いネクタイ・カラーシャツもカッコいい。ポマードべったりのオールバックヘアでございます~私としては、このキメキメヘアが乱れるところが見たかった!(俗でごめんよ~)
ダンナの不倫を責めることをトニーさん相手にシミュレーションしているシーンで
マギーさんは感極まって泣き出してしまいます。
この涙は、ダンナの不倫が悲しかったからなのか
それとも、目の前にいる男にますます心奪われていく自分との葛藤ゆえか
微妙な女ごころを描いたシーンとして印象に残りました。
トニーさんは ほんとうに「目で殺す俳優」でした。
嫁はんに不倫されてるのに、自分は 一線を超えずにじっと耐える…
「おいで…」切ない瞳でマギーさんを誘うが強要しない。
この主人公、きっとA型やわ(爆)
ラスト、カンボジアを訪れたトニーさんは
アンコールワット遺跡の門?だかなんだかに 小さな穴を見つけて
そこに口をあてて 秘めたる想いを封じ込めます。
そういう伝説があるらしい とこの前のシーンで友人に話しています。
目をつぶって 静かに 愛の言葉を囁いている男の後姿にまた キュン。
やっぱり 背中に弱いワタシ…(笑)
作家志望の新聞記者のトニーさんは、新聞連載小説を書き始め
読書家のマギーさんにアドバイスを求めます。
あまり 部屋を行き来していると、プライベート筒抜けゆえに大家のおばちゃんたちに誤解されるのを恐れ、小説を書くためにホテルの部屋をとります。
その部屋番号が「2046」。
わざわざアップになるこの数字…監督は のちに この番号を冠した作品を撮る構想があったのだろうか?
「2046」を観た人の感想などを読むと、たしかに「花様年華」を観ていないと何がなんやら…という映画なんだそうです。
そういえば、この映画でトニー・レオンは小説家の役らしい。同一人物?わからん。
ウォン・カーウァイ監督作品で香港映画を語ってはいけないそうです。←師匠の教え
私の"華流"探検は まだ始まったばかり。
申し訳ないけど、流行のきざしを見せるヤング華流(F4など)には興味ありません。
ドタバタあり、お笑いあり、アクションあり…奥が深いという映画の世界で
掘り出し物を探しに行って来ます。
本作の演技でカンヌ映画祭で主演男優賞に輝いたトニー・レオンが、“一線”を乗り越えられない男のもろさと悲哀を体現して絶品。また、レオン同様カーウァイ映画のスタイルを知り尽くしたマギー・チャンが、かたくなさと無防備さとの間を揺れ動き、恋する者特有の感情の機微を精妙に見せきっている。 goo 映画より
トニー・レオン 主演ということと、なにやらオシャレなポスターを目にして
この映画を観てみたいな…と思いました。
キムタクの出演で日本でも話題になった香港映画「2046」。
これがウォン・カーウァイ監督の2006年現在の最新作です。
ウォン・カーウァイ監督の作品は カンヌなどヨーロッパの映画祭の常連で
高い評価を受けていますが、香港の人々には??な作品が多いそうです。
それって 日本では評価の分かれる北野 武監督作品と似ている…?
私にとって「ブエノスアイレス」に続いて、2作目のカーウァイ作品。
う~ん…たしかに わけわかめ?
DVD
まずは 香港の1960年代の住宅事情に?マーク。
今でもそうなのかな…?
主人公ふたりの間借りした部屋が隣同士、という設定なのですが
なんだか 昔なつかし 学生街の「下宿屋さん」のよう。
借りるときも「お隣は息子が出て行ったから一部屋空いてるわよ」なんて言ってる。
なになに?アパートを借りている家族の部屋、そのなかの一部屋が空いてるってこと?
台所はひとつ、そこに専従のおばちゃん(食堂のおばちゃん風)がいる。
大家さんの女性は 談話室みたいなところで 夜通し麻雀をしている…
帰宅・在宅 一切 お見通し。
出張の多いダンナがしょっちゅう不在にしていることを
大家に「夫婦は一緒にいないとダメよ」なんて諭されたりしている。
中国の大家族形式を 間貸ししている他人にも強要するんだろうか…?
そんな、プライベート微小な住宅で 隣同士の男女が不倫におちそでおちない…
ギリギリラインを最後まで保つ、
ハリウッド映画を見慣れた人間には「な~んや!いかへんのかいな!」という
ちと消化不良(笑)な映画なんです。
それでも 主演ふたりの「葛藤」演技に 吸い込まれるように観た2時間弱。←こんなきわどいシーンあったかな…と思いつつ きれいだからペタン。
マギー・チャンのチャイナドレス姿が どれをとってもキレイ。当時の香港キャリアウーマンは 毎日チャイナドレス(といっても サテンのキラキラではなく、機能的な生地にデザインのもの)を着て仕事してたのね。
トニー・レオンのダークスーツに細いネクタイ・カラーシャツもカッコいい。ポマードべったりのオールバックヘアでございます~私としては、このキメキメヘアが乱れるところが見たかった!(俗でごめんよ~)
ダンナの不倫を責めることをトニーさん相手にシミュレーションしているシーンで
マギーさんは感極まって泣き出してしまいます。
この涙は、ダンナの不倫が悲しかったからなのか
それとも、目の前にいる男にますます心奪われていく自分との葛藤ゆえか
微妙な女ごころを描いたシーンとして印象に残りました。
トニーさんは ほんとうに「目で殺す俳優」でした。
嫁はんに不倫されてるのに、自分は 一線を超えずにじっと耐える…
「おいで…」切ない瞳でマギーさんを誘うが強要しない。
この主人公、きっとA型やわ(爆)
ラスト、カンボジアを訪れたトニーさんは
アンコールワット遺跡の門?だかなんだかに 小さな穴を見つけて
そこに口をあてて 秘めたる想いを封じ込めます。
そういう伝説があるらしい とこの前のシーンで友人に話しています。
目をつぶって 静かに 愛の言葉を囁いている男の後姿にまた キュン。
やっぱり 背中に弱いワタシ…(笑)
作家志望の新聞記者のトニーさんは、新聞連載小説を書き始め
読書家のマギーさんにアドバイスを求めます。
あまり 部屋を行き来していると、プライベート筒抜けゆえに大家のおばちゃんたちに誤解されるのを恐れ、小説を書くためにホテルの部屋をとります。
その部屋番号が「2046」。
わざわざアップになるこの数字…監督は のちに この番号を冠した作品を撮る構想があったのだろうか?
「2046」を観た人の感想などを読むと、たしかに「花様年華」を観ていないと何がなんやら…という映画なんだそうです。
そういえば、この映画でトニー・レオンは小説家の役らしい。同一人物?わからん。
ウォン・カーウァイ監督作品で香港映画を語ってはいけないそうです。←師匠の教え
私の"華流"探検は まだ始まったばかり。
申し訳ないけど、流行のきざしを見せるヤング華流(F4など)には興味ありません。
ドタバタあり、お笑いあり、アクションあり…奥が深いという映画の世界で
掘り出し物を探しに行って来ます。
by mayukw
| 2006-01-23 23:21
| ドラマ・映画
vocal&pianoユニットMère(メール)のピアノ弾き。 私のお気に入りをちょこちょこと書き綴る日記です。
by mayukw
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